みなさんこんにちは!吉田晴香です。
今回は、私が中小企業診断士2次試験の受験生時代に「特に役立った!」と感じた2次試験対策書籍をご紹介します!
2次試験対策によい教材は、中小企業白書をはじめ、アカデミック系やロジカルシンキング系、実践書、解法テクニック系の参考書まで、実にさまざまな種類があります。
私も受験生時代は10~20冊程度は手に取ったと思います。
その中でも「これは本当に出会えてよかった」と思った2冊を厳選しました。
どちらも過去問解説集(解法テクニック系)の位置づけになります。
2次試験まで時間的にも精神的にも余裕がある今こそ、しっかり情報を集めて、
自分に合った解法手順を試行錯誤したり、色々な気づきやひらめきを増やしてほしいと思います。
少しでもみなさまの参考になれば幸いです。
中小企業診断士2次試験事例攻略のセオリー 平成26年度版
この本は、私が2次試験対策の中で参考にした十数冊の(解法テクニック系)中でも最もおすすめできる一冊です。
執筆されたのは、村井信行先生と岩田幸大先生。
長年にわたり中小企業診断士試験の受験指導をされていたようです。
(受験指導をされていたのは私が受験するよりもずいぶん前のことで、現在は携わっておられない?ようなのですが、詳細はネットで調べてもよくわかりませんでした…)
本書は、過去の本試験問題を題材に、その解法手順を「18のセオリー」としてロジカルで、かつ簡潔明瞭に示してくれています。
平成15年から25年までの本試験問題を取り上げた計6冊がシリーズとして発売されています。
古い本にはなりますが、その解法手順(セオリー)は現在でも十分通用するものです。
特に優れていると感じた点は、「再現性の高い解法」を提示していることです。
どのように読み、どのように考えたかを具体的に、再現できるかたちで解説してくれています。
色々な過去問の解答解説を読んでいると、
「参考にはなるしその模範解答にも納得はいくけど、初見の問題に対して、そのポイントにどうやって気づけたの?」
「気づけたとして、そこからどう解答を組み立てたの?」
プロセスが見えない、80分の中でこれはとても再現できそうにない、
と思ってしまうことが多かったのですが、
その点、この書籍は、思考プロセスをきちんと言語化してくれていますし、
個人的に「これは80分の対応として現実的だ」と思えるものでした。
2次試験までまだまだ十分時間があります。
自分の解法の型がなく悩んでいる方、
ほかの解法手順に触れて、なにかヒントを得たいと考えている方に手に取っていただきたい書籍です。
しかし、残念ながら、現在はもう中古本しか出回っていません。
メルカリやラクマ、アマゾンで入手可能ですので、中古本に抵抗がない方は、ぜひ!
中小企業診断士試験2次試験過去問題集 (2012年版)
この書籍は、過去の本試験問題を題材に、複数の予備校が解説を載せている点が最大の特徴です。
受験指導に精通した複数の予備校の有名講師陣による解法、解答に触れられるとても充実した1冊です。
同じ過去の本試験問題に対して様々な視点の解説を読み比べることができるため、自分にしっくりくる解説を見つけることができます!
こちらは、直近の2024年度版(令和5年度)も出版されています。
実は私は、現在の試験制度になった平成13年からすべての本試験の事例を解いているのですが(みなさんはマネしないでください;)
こちらの2008年版も手に取ったことがあるので、相当な歴史があります。
過去問10年分くらいがっつり対策したい方にもおすすめできる書籍です。
解法手順や模範解答を参考にすることはもちろんですが、私はこの本を使って、
どの予備校の解説が自分にとって最もわかりやすいか、腑に落ちるかを確認することに使いました。
そして、最も自分にしっくりくる解法、解説を紹介していた2次試験対策専門校のAASに興味を持ち、
通学を決意して、AASの解法手順を身につけて、その年に合格しています。
自分に一番合った予備校と出会うきっかけをくれた書籍なので、とても感謝しています。
これから2次試験をどのように戦うかまだ決まっていない方、
予備校選びに迷っている方に、ぜひ手に取っていただきたい書籍です。
2025年度版(令和6年度)もおそらく、例年通り3月頃に発売されるのではないでしょうか。
最新版で取り組みたい方はぜひチェックしてみてください!
実は秘密にしておきたかった2冊!
今回紹介した2冊は、実はどちらも受験生時代は、
「ライバルには教えたくない!独り占めしたい!みんなこの本に気づかないで~!」
と思っていた書籍です…(笑)。
中小企業診断士試験勉強は長い道のりですが、
社会人が限られた時間の中で効率よく戦っていくためには、
情報収集と自分に合った戦略の立案、実行、修正のサイクルが欠かせないと思います。
2次試験に迷走する前に、
ぜひこれらの書籍をひとつ取っ掛かりにしながら、自分に合った解法手順を模索していってください!
それではまたいつか、お会いしましょう!