こんにちは、さとすぃです!
私は中小企業診断士試験の2次試験に合格するまで3度受験することになりましたが、今日はその勉強において大きく助けられた 「コミュニティ」 についてお話ししたいと思います。
私は1回目の受験時は基本的に個人で勉強に取り組んでいましたが、その不合格後、利用していたオンライン学習サービスの掲示板サービスを通じて知り合った方々と一緒に勉強していくコミュニティに参加していくことにしました。
そのコミュニティへの参加経験は、私にとって試験合格まで大きな助けとなりました。
コミュニティとは
コミュニティとは、 受験者同士が情報を共有し、互いに学び合いながら試験合格を目指すための集まりと言えます。余談ですが、バーナードが提唱した組織の成立要件である以下の3要件に当てはめることができ、「組織」として表現できるとも思います。
- 共通目標
→ 試験合格を目指すという明確な目標 - 貢献意欲
→ 互いに学び合い、助け合おうとする意欲 - コミュニケーション
→ 情報交換や議論を通じた知識の深堀り
コミュニティの魅力
私が感じた、コミュニティに参加することの魅力を挙げてみます。
1. 継続的に一緒に勉強できる仲間がいる
勉強は孤独になりがちですが、コミュニティでは一緒に学ぶ仲間とつながることができます。
中小企業診断士試験は年に1度の試験となり、試験間隔が長いので、どうしてもモチベーションの浮き沈みが発生し勉強の継続性が課題となります。私が参加していたところでは、約2~3週間間隔で勉強会を開催しており、常にがんばっている方々と情報交換することもできたので、そういった方々がそばにいることだけでも自分も頑張ろうと思えます。
また、2次試験に落ちてしまった際にはかなり気持ちが落ち込んでしまいますが、同じく再受験となる方からは「次こそは!」と早期に前向きな姿勢に刺激を受けたり、養成課程へ進むことにした方の決意を聞いたりと、未来に目を向けることの大事さを感じることもできました
2. 他の受験生の「現在地」や「勉強法」がわかる
コミュニティに参加する方は同様に試験合格に向けてがんばっている方たちなので、他の受験生がどのくらい進んでいるのか、どんな方法で学習しているのかを知ることで、自分の進捗や方法を見直すきっかけになります。
勉強会では2次試験の相互採点などをしていたので、他の方がどのように解答を設計しているか他の視点を受けることができるのは貴重だと感じます。
3. 意識が高く実力の高い仲間が多い
結果論にはなりますが、私の参加したコミュニティでは、参加していた2年間の2次試験いずれでもメンバーの合格率がざっくり40%前後と、試験受験者全体の約18.5%よりも高かったです。その年の試験難易度であったり、コミュニティの参加者数が試験受験者全体と比較するとかなり小規模であるので、偶然の可能性ももちろんありますが、総じて意欲的に取り組まれている方が多く、自然とそういった方々に恵まれた環境に身をおけていたと思います。
4. 苦楽を共にする仲間ができる
中小企業診断士試験は、年に1度しかないため、長期戦になりやすく孤独を感じがちです。一方で、一緒に勉強してきた方々がいるのは貴重なことで、特に2次試験後の打ち上げは、それまでの勉強をともに歩んできた仲間と解放感に満ち溢れた飲み会で、社会人人生ではなかなか体験できない時間だったなと思います。
コミュニティ参加で気を付けたいこと
一方で、コミュニティに参加する際には以下の点に注意することが重要だと感じます。
1. 勉強ノウハウは専門書や講座も頼る
コミュニティは形式にもよりますが受験生同士で構成される場合には必然と合格経験がない勉強会となってしまうため、純粋な試験対策やノウハウは専門書や講座から得る方が確実だといえる面もあります。
2. 合格・不合格で明暗が分かれる
コミュニティに参加するような方は実力と意欲が高い方々が多いですが、2次試験は相対評価と言われてもいますので、結果として合格・不合格の分かれてしまいます。不合格だったとしてもその年の試験問題との相性でおちてしまうということもあるかと思います。
そして2次試験の合格発表後には明暗が大きくわかれてしまいますが、そこはお互いリスペクトをいだける空間であってほしいなと思います。
3. 自発性が鍵となる
コミュニティは「自分が動いてこそ」活用できる場です。特に合格者がおらず、受験者のみで構成されるコミュニティではなかなか全体のためにで動ききれる人は少ないといえます。そんな中でも、一緒にがんばろうとする仲間をみつけて、自発性が生まれるコミュニティになるととてもいいなと思います。
まとめ
コミュニティに参加する方法には、以下などの選択肢があるかと思います。
- 専門学校を通じたコミュニティ
- オンライン学習サービス経由のコミュニティ
- SNSや既存の勉強会グループ
どういった経緯でも、継続性があり、自分が学びに集中できる環境を選ぶことが大切です。
繰り返しにはなりますが、中小企業診断士試験は年に1度しかなく、相応の勉強時間を必要とし、相応の難易度となるため、長期戦になりやすいです。だからこそ、コミュニティ参加と相性が良い試験だと感じています。結果として試験合格を得ることが目標となりますが、 仲間と一緒に目標を目指す経験そのものも貴重な事柄だなと振り返っています。
それでは、今回はここまでとなります。
先日の2次試験の筆記試験合格発表で悲しい想いをされた方も少なからずいるかと思いますが、前を向いて頑張ってもらえればと思います。