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(くろのゆ)診断士登録までのあれこれ

目次

はじめに

くろのゆです。本日もお読みくださり、ありがとうございます。

さて、私事になりますがつい先週、無事に診断士登録を受けることができました。試験合格ももちろん思い出深い出来事ですが、正式に国の認める資格として登録されたことも、これまでの道のりを考えると感慨深いイベントでした。

今回は、私が登録までにどのような道のりを辿ったのか、特に実務補修と実務従事を併用した観点から、その方法のメリット・デメリットを中心にお話しします。これから診断士の合格・登録を目指す方の参考になれば幸いです。

診断士登録に必要なポイントの貯め方と戦略

中小企業庁の定める診断士の新規登録には、15日間の実務経験(=15ポイントを貯めたと証明すること・1ポイント/日)が必要です。その方法には、大きく分けて以下の2つがあります。

(参考)中小企業庁ウェブサイト
https://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/shindanshitetuduki01.html

  1. 実務「補修」:診断協会や、民間の研修機関が主催する複数日の研修方式での実地診断業務
  2. 実務「従事」:所属先のコンサルティング会社や、自分で見つけた診断先での実地診断業務

さて、私の周りの同期や先輩の診断士は、A. 方法1. で、試験合格後に実務補修を15日間ぶっ続けで受ける、またはB. 2~3回に分けて実務補修を受ける、C. 方法2. で、親族や知り合いの経営する会社を診断することで実務従事のポイントを貯める3パターンが多いように思いますが、私は1.と2.を併用して登録する計画を立てました(ポイントの配分は、1.で5ポイント:5日間コース1回、2. で10ポイント)。

当時勤めていたのはコンサルティング会社で、かつ中小企業の経営支援にもかかわっていたので、そこでの経験だけで15日分の実務従事を全うすることも当然できたのですが、折角なので実務補修も受けてみることにしました。

ちなみに診断協会の研修のコース設定がR6年度から変更になりました。具体的には、これまでの15日間・5日間に加えて8日間のコースが新設され、逆に5日間の研修が最後に廃止になりました。5日間コースの最終開講はこの2月ですので、診断協会の研修のみで15日間の研修実績を達成しようとする場合は、

  1. 15日間コースを1回受講する
  2. 8日間コースを2回受講する

という2パターンになります。有給を上手く組み合わせないと日程確保の難しい長丁場のコースばかりになると、忙しい人にはタイミング合わせが大変なのでは?と思ってしまいますが、そこはやむを得ませんね。私も、5日間コースが開講される最後のタイミングだったため良かったようなものの、8日間以上のコースしか選択肢になければ、受けずに実務従事だけで済ませていたかもしれません。。

実務補修のメリット・デメリット

診断協会の実務補修は、5~6人のチームを組んで、先輩診断士の指導の下で実際に中小企業への診断を行うものです。受講時の体験談は↓に詳しく書いておりますので、併せてご参照ください。

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実務補修のメリット

  • 診断士の実務に近い経験を積める
    協会の提供する実務補修では、実際の診断士の診断や助言業務の流れやコツを抑えた進め方になるように、プログラムやアウトプット(診断報告書)が組まれています。今後の診断士業務ですべてこれらのフォーマットに沿う必要はないものの、まずスタンダードなやり方を1回でも経験しておくことは、新米診断士のキャリアの入り口として有効であることは論を俟たないでしょう。
  • 異なるバックグラウンドを持つメンバーとの診断経験を積める
    これまでコンサルファームでチームを組んで企業支援にあたることは多かったですが、実務補修に集まるメンバーは年齢・性別・職業ともバラバラです(あえてそうなるように主催側でチームアップしていると邪推)。さまざまな切り口をもつメンバーと意見を交わしながら診断を進める経験は新鮮でした。
  • 同期・先輩診断士とのネットワークができる
    最短の5日間コースであっても、濃密な時間を過ごす中でチームメンバーや指導員との関係が深まり、多様なメンバーとのネットワークができます。これは実務補修が終わっても、活きたネットワークとして今後のキャリアにも有益でしょう。

実務補修のデメリット

  • お金がかかる
    診断協会の研修費用は1日で14,000円ですので、15日間コースだと総額21万円になります。もちろん質は担保されているとはいえ、なかなかの費用負担ですよね。
  • 会社を休みにする必要がある
    長くなればなるほど、日程調整に苦労します。特に会社に打ち明けずに試験に挑んできた人はバックアップを受けられないと余計に大変です。
  • 班によっては大変
    補習の大変さは各班の指導員の方や、同じチームの方のパフォーマンスによって左右されます。厳しめの指導員の方にあたると、場合によっては徹夜になるなど、通常業務との並行がかなり負担になる可能性も否めません。

実務従事のメリット・デメリット

一方の実務従事は、①コンサルファームや金融機関等、ご自身の所属先での企業支援の経験、②あるいは自力で診断先を見つけて業務の経験を積むものになります。ちなみに①②とで登録に際して必要な書類の様式が異なるので注意してください。

実務従事のメリット

  • 経験をポイントに変えられる
    自分がこれまで積んできた業務経験をそのままポイントにして、国家資格の登録に使えるのは、非常にコスパがよいと言えます。自己肯定感にもつながりますね。
  • 申請の手間がかかりにくい
    自分で開拓した診断先や勤務先であれば、実績証明を作るのもそう手間ではありません(といいつつ、私の場合は一度書類不備で帰ってきましたが…)。

大きなデメリットは思い当たりません。強いて挙げれば実務補修に特有のメリットを享受できないことでしょうから、あとは取捨選択の世界だと思います。

いざ登録……と思いきや?

上述の通り、私は実務従事と実務補習の2つの方法を組み合わせることとし、前者は昨年5月ごろに当時の勤務先に指定の様式の書類を書いてもらい、後者は昨年9月に5日間コースを受講しました。これら2種類の証明書に加え、登録申請書、2次試験の合格証書、住民票の写しを郵送すれば、受領タイミング+2か月程度で新規登録できる

はずでした。

はずでした、というのは、どうやら私の提出した実務従事の証明書に不備があり、それに対する説明を求められたためです。具体的には、以下の2点の指摘に対し、書面で回答しました。

#指摘事項回答
1支援先企業の名称が非公開になっている理由支援先企業からの申し出による
2支援先企業が中小企業の要件を満たしているか?業種と従業員数・資本金額から、
中小企業の定義に含まれる

支援先企業の名称を匿名化するのは先輩診断士からのアドバイスに従った結果だったのですが、これが指摘されました。書面で返信し、無事に登録できて現在に至ります(返信がなかったので、中企庁に問い合わせたところ、不備がなければ通知なくそのまま登録手続きに移行するとのことです。レスポンスがなくれても焦らないようにしましょう)。

おわりに

以上のように、診断士登録までの動きを少し詳しめに振り返りました。次回は、年度末にふさわしく特別感ある記事を用意する予定ですので、ご期待ください。

ここまでお読みくださりありがとうございました!

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