はじめまして、ASSのブログを担当させていただくことになりました、カズと申します。
これから1年間、自身の体験談を中心に投稿させていただきます。
中小企業診断士試験を受験する方は、年代や専門性などバックグラウンドが様々ですので、
「この体験談をそのまま真似しよう!」
とは中々ならないものと思いますが、少しでも皆様のお役に立てる情報があれば幸いです。
自己紹介
名前 :カズ
年齢 :30代後半
家族構成 :妻と娘(0歳)
経歴 :メーカー(事業開発)←コンサル(総合・戦略)←コンサル(製造業向け)←メーカー(設計)
中小企業診断士を志したきっかけ
上記経歴の通り、理系出身で新卒ではメーカーで設計職をしていましたが、当時の仕事にやりがいを感じられず色々と考える中で、中小企業診断士という試験に出会いました。
1回目の受験(2017年)は1次で不合格でしたが、それを機にコンサル会社へ転職しました。
昨年からはまたメーカー勤務ですが、コンサルティングの仕事は好きでいずれはコンサル業界へ戻ることも選択肢として考えたく、実務で学んできたことを何かしら形として残したいという想いから、改めて診断士を目指しました。
受験歴・勉強方法
受験歴
1次試験:2回(2017、2024)
結果:438点(52,76,70,59,68,60,53 @2024) (2017年は、たしか科目合格1~2個だけで箸棒でした…)
2次試験:1回(2024)
結果:281点(64,68,71,78)
2次試験の再現答案はこちら
R06年度事例1(得点 64点) | みんなの再現答案ブログ
R06年度事例2(得点 68点) | みんなの再現答案ブログ
R06年度事例3(得点 71点) | みんなの再現答案ブログ
R06年度事例4(得点 78点) | みんなの再現答案ブログ
勉強方法・勉強時間
1次試験:スタディング 20時間程度(2024) (2017年はTAC通学で200~300時間ほど)
2次試験:独学、ココスタ勉強会へ参加 120時間程度(2024)
(ココスタについてはこちらを参照→ ココスタ ココスタ – 中小企業診断士 勉強会)
具体的な勉強の中身 ~1次試験~
1.5か年計画で、2024年6月から勉強を再開。
苦手な経営法務だけは先に合格しようと通勤時間にスタディングを使って勉強していましたが、勉強していなかった財務や企業経営理論が思いのほか点数が伸び、運良く1年で1次試験を突破できました。注力した経営法務は68点!
経営法務以外は、普段の仕事との関連性が強い科目ほど点数が伸びた気がします。
情報や中小については、休憩時間中に必死に参考書(TAC出版の要点整理ポケットブック2日目)を読み込んだことで足切り回避できた気がします。「さっき読んだ!書いてあった!」という問題が2つ3つはありました。
1次は直前の詰め込みも意外と重要ですね~
具体的な勉強の中身 ~2次試験~
2次試験が厄介なことは知っていたため、1次試験の自己採点後に慌てて勉強を始めました。
といっても、どう勉強すれば良いかもわからず、まずはSNSで見つけたweb勉強会「ココスタ」へ参加しました。
ココスタでは、指定の過去問を事前に解き、毎回3~4名のグループをつくり、各自の解答について説明・議論する流れで進められます。単に解答について議論するだけでなく、様々な勉強方法についても知れたことが非常に有益でした。
子供が生まれたばかりということもあり、十分な勉強時間は取れませんでしたが、5年分の過去問はしっかりやり切れるようにざっくりと勉強計画を立てて、ココスタの勉強会をペースメーカーにして進めることができました。
事例Ⅳについては、先に参考書(30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集と事例Ⅳマスターガイド)で基礎を固めて、10月に入るころに初めて時間を計って過去問を解きました。今振り返るとギリギリすぎた気もしますが、自分にはこの流れがあっていたんだと思います。
最初はなかなか80分で書ききれずに苦労しましたが、「自分の弱いところを分析→改善策を考える→次の事例演習で実践」のサイクルで試行錯誤し、試験直前にはなんとか80分で解答を埋められるようにはなりました。
2次試験の勉強方法については、今後投稿するブログでもう少し詳しく紹介したいと思います。
試験に役立つ仕事のススメ
中小企業診断士試験の合格までに必要な勉強時間は500~1000時間程度とよく言われていますが、
多くの方は仕事をしながらこれだけの勉強時間をどう確保するかが悩ましい点だと思います。
ここでは少し目線を変えて、「仕事の中で、いかにして試験に役立つことをするか」について紹介します。
フルタイムで勤務する方の労働時間は…
8時間×20日×12か月 ≒ 2000時間/年
残業時間を含めるともっと長い方も多いはず。これだけの時間を活用しない手はないです!!
転職のススメ
「資格を取ったら、コンサルに転職しよう!」と考えている方、先に転職活動をしてみてはどうでしょうか?
資格がないと転職できないということはありませんし、いずれ転職する気があるなら早いほうが良いです。
転職しなくても、転職活動をするだけでその業界を知ることができますし、自分の市場価値を分析することもできますので、今後のキャリア形成に役立つと思います。
「資格を取ったら、異動願いを出そう!」と考えている方、先に「こういう仕事がしたい」という話を周囲にしてみてはどうでしょうか?根気強く自分から発信していると、やりたい仕事を回してもらえることが意外とあると思います。
仕事への「取り組み方」を変えてみる
「転職なんてしないし、異動する気もない。とりあえず自己啓発で勉強している。」という方も多いと思います。
そのような方へ、最初の転職をしてすぐの頃に大先輩から伺った、印象的な話をご紹介。

仕事はこなしてちゃダメ。仕事にはねぇ、取り組まないと。
・仕事をこなす :受動的、業務を機械的に処理、右から左へ流すイメージ。 ⇒成長しない…
・仕事に取り組む:能動的、常に改善、問題があれば解決を考える。 ⇒自分の成長につながる!
当時この言葉にハッとして、仕事への取り組み方を考えるきっかけになりました。
例えば、メールひとつ作成するときにも、
・より読み手に伝わりやすい文章にするにはどういう構造が良いか?どういうワードが適切か?
・どうすればより短時間で文章作成できるか?
など試行錯誤することは、二次試験で限られた時間・文字数で解答するスキルにもつながる思います。
中小企業診断士試験の範囲は非常に広いからこそ、仕事へ取り組む中で、試験勉強に役立つスキルや知識を獲得できることもあるはずです。
ぜひこの機会に「仕事への取り組み方」を少し見直してみてはいかがでしょうか?
おすすめ書籍紹介
『コンサル一年目が学ぶこと(大石哲之)』
コンサル流の話す技術、思考術、デスクワーク術、プロフェッショナル・マインドの4章構成で、業界問わず普遍的に役立つ30のスキルが紹介されています。濃い内容が読みやすくまとめられていて、仕事に役立つことはもちろん、中小企業診断士試験にも通じる部分が多いと思います。