みなさんこんにちは。AAS東京の渡邉と申します。
私の好きな本に元陸上選手の為末大さんの著書『限界の正体ー自分の見えない檻から抜け出す法』(SBクリエイティブ、2016年)があります。
為末氏によると、限界とは脳が勝手に作り出すもので、一たび限界を感じてしまうとそこから抜け出せなくなる檻の様な物との事です。
長年人類の限界とされていた「1マイル4分の壁」は、ある一人の選手が達成したことで、その一年間に23人もの選手が達成したそうです。
即ち、能力的にはとっくに「1マイル4分の壁」は超えていたのに、勝手に壁と思い込んでいただけで、「あいつにできるなら自分にもできる」と思った事で限界の檻から抜け出せたそうです。
本書の中ではいくつか限界の檻から抜け出す方法が紹介されていますが、私が試験対策上有効だと思ったのは以下2点です。
1.変化を取り入れる。
なかなか成果が出ないと「努力が足りない」と思い込んでしまいがちですが、重要なのはそこで変化を取り入れる事です。
例えば、2次試験の過去問を繰り返し解いているばかりであれば、時に読書を取り入れてみるとか、白書を読んでみる等
ちょっとした変化でも良いと思います。
そうする事で脳が刺激を受け、限界の檻にゆさぶりをかけられるそうです。
2.遠くの目標を見るのではなく、身近な事を一つ一つ取り組んでいく。
本書によると、成功者には、「初めから高い目標を持って努力を続けてきた」というよりは、目の前の事に一つ一つ真剣に取り組んでいたら、気づいたら
レベルの高いところに到達していた、という人も多いそうです。
試験対策においても模範解答通りに解答を書けなくても絶望的になる必要はありません。
「キーワードの使い方を一つだけでも習得する」、「切り口の使い方ひとつだけでも覚える」、等少しづつでも学びを重ねていけばその内模範解答よりも
良い解答が書けるようになっているかもしれません。
まだ2次試験までには4か月以上ありますが、勉強に変化を取り入れたり、小さな学びを積み重ねていけば、
気づいた時にはかなりのレベルに達しているかもしれません。
なかなか合格レベルに達しなくてもコツコツと頑張っていくことで道が開けていくと思いますので諦めずに頑張ってくださいね。