みなさん、「弱点克服月間」の6月をいかがお過ごしですか?
AAS東京の平野です。
私の弱点と言えば落ち着きがない点です。休みの日もじっとしいてられず妻からはよく「回遊魚だ」と言われるのですが、この弱点は克服できそうにありません。
で、診断士試験で弱点といえば一次試験の「経済」を思い出します。私は一次試験を突破するのに4年かかりました。それは、皆さんご存知の科目合格制度を使って、当時の私は一次試験を合格していない科目だけを選んで受験していたので、結局苦手な科目だけを受験することになりえらく苦労たからです。(これを科目合格の罠と勝手に呼んでいます)その中で最後まで残ったのが、「経済」でした。
当初は過去問を繰り返しも解いていたのですが、本試験では全く通用しませんでした。と言うのも、繰り返し過去問をやる中で、その過去問に対する解答を覚えてしまい、論点を理解せずに勉強した気になっていたからだです。それにはた時が付いたのが2回目の不合格の時。であれば弱点を克服するために基礎からやろうと「やさしい経済学」と言ったテキストを購入しましたが、テキストを開いても「何のことやら?」で頭の中には入ってこない。グラフをにらめっこしながらなぜ微分が必要なのかもわからない。あげく、「なんでこれが診断士に必要なのだろう」と思う始末。私の場合は弱点を克服するどころか余計に訳が分からなくなり、結構な回り道になりました。
そんな「経済」、結局6回受けて60点を超えたのは1回だけ(しかも難しすぎて全員加点の年)だったので最後まで弱点でした。それでも、診断士になれました。
それは、一次試験は全体の60%が基準なので、苦手な科目も得意な科目も含んだ7科目受験が有効という事です。逆に言うとトータルで診断士としての基礎知識を保有しているかが見られている試験でもあるという事ですね。
なので、「弱点克服」の「弱点」が本当に「克服すべき弱点」かということも考えて勉強を進めることが大切だと思います。
逆に、二次試験はある一定水準の答案をまんべんなくかけるようにならないと上位2割の壁は突破できないので、今年二次のみ受験予定の方は、他の受験生が一次試験を勉強している裏でしっかりと弱点克服してください。事例1~3の解答手順を見直すのもよし、手順の中で苦手な部分に集中してみるもよし、事例4対策をしっかりやるのもよしですね。
実りある時間活用をしてみてください。
ちなみに、「経済」当時は全く分からなかったのに診断士になってからは、実体験の中から分かるようになりました。体感するのは一番の学びですね・・・
それではまた次回!