こんにちは。AAS卒業生の典茶漬け(のりちゃづけ)です。
受験生の皆様は本番前の追い込み、大変お疲れさまです。
2次試験向けの学習には余念がないことと思われますが、試験当日に発生するかもしれないイレギュラーな事態への心の準備はできていますか?
試験当日で懸念すべきイレギュラーといえば、事例問題の中で想定外な与件内容や質問など、いわゆる「変化球」が飛んでくることでしょう。
みんな条件は同じなのだから「変化球」はノーマーク、 “出たとこ勝負”、という受験生が多いのでは、と思います。
確かに、どの事例で飛んでくるのか、そもそも飛んでくるのかどうかも分からないため、事前に備えようがないのが「変化球」です。
しかし、これまでに多くの過去問に向き合ってきた受験生ならば、飛んできた場合はどのようなものか、なんとなく想像できるのではないでしょうか。
私ならば次のような「変化球」を想像します。
与件文の「変化球」
- これまでに出たことがない業種や業態(例:まさかのNPO、医療、社会福祉法人)
- これまでに出たことがない事例ストーリー(例:まさかの円滑な廃業)
- これまでに出たことがない又はマイナーな論点や用語(例:RPA導入、債務償還年数)
- 登場する組織や人物が多くややこしい関係構造
- 読み取りが面倒なグラフ・図表
問題・解答の変化球
- 例年と異なる問題構成や順序(例:定番問題が無い)
- ひねった言い回しや漠然とした表現の設問文
- 事例4以外で計算機を必要とする問題
- 解答文字数が異様に多い・少ない(語彙力・要約力を非常に試される)
- グラフ・図表の作成(定規の出番)
- 例年と異なる桁数、単位、計算条件の指定(事例4)
・・・いかがでしょうか。
他にも考えられそうな「変化球」はありませんか?私にとっては「変化球」でも、あなたにとってはそうでない、もしくはその逆のパターンもあるでしょう。
誤解しないで頂きたいのは、「あらゆる変化球に備えよ!」と言いたいのではない、ということです。ましてや本試験を目前にした受験生の皆様の不安を煽るつもりもありません。
「変化球」が飛んでくる可能性をただ漠然と受け止めていることと、具体的なイメージを持ってよりリアルに想像しておくこととでは、心の準備面で大きな差がある、ということをお伝えしたいのです。
一見して非常に打ちにくい、打ち返せないような「球(問題)」も、よく見れば表現が少し異なるだけで、問われていることはいつもとほぼ同じ、ということがあります。冷静ならば、このような「みせかけの変化球」を早めに見破ることができそうです。
また、初出の論点など「紛れもない変化球」だったとしても、与件文の最後や図表の脇に“注釈”のような形で小さく解答のヒントが与えられていることがあります。冷静ならば、このような出題者からの細やかな「助け舟」に気付くこともできるでしょう。
ストレートが来るイメージでガッチガチに構えていては「変化球」への対応は難しいでしょう。本番では「変化球は飛んでくるもんだ☆」と、少し肩の力を抜いて構えている方が、球筋を見極め易いかもしれません。そのためにもスキマ時間などに、ちょっと突飛な発想を取り入れた「変化球予測」を行い、頭を柔らかくしておくことをおススメします。
そして試験当日、予想ナナメ上から「変化球」が飛んできたとしても、「なるほど、そう来たか!」と泰然と構えて、柔軟に迎え撃つことができればパーフェクトです。
以上、試験問題でのイレギュラーな事態について述べてきましたが、イレギュラーな事態は当然、問題用紙の外でも起こり得ます。
試験会場の場所と経路、所要時間などの確認と、持ち物のリストアップ、いざという時のためのバックアッププランの準備をどうか怠りなく。
因みに私は4年前の2次試験で、試験開始のギリギリ5分前に教室に駆け込むという大失態をしたことがあります。試験会場である大学キャンパスの「号棟」を、1次試験と同じであると思い込んでいたためです。(実際は駅からとても離れた場所で、しかも途中は八事の坂道!)
また、別の年度では試験前日にホテルの水道水を飲んで激しくお腹を壊し、試験当日もヒヤヒヤだったことがあります。(洗面所内にあったインバウンド客向けの微妙な英語表記「Good to Drink」を真に受けてしまった・・・)
ここをご覧の受験生の皆様は、そのような事がありませんように。健康管理には十分気を付けて、最高のコンディションで本試験に臨んでください。
そして、最高の結果を出せることを祈っています!