皆さまこんにちは。すーです。
10月25日に2次筆記試験が実施されました。
今年は例年とは全く状況が異なる中、受験された方は本当にお疲れさまでした。
今はゆっくりと休んでいただき、これまで我慢してきたこと、やりたいことを目一杯楽しまれてください。
一方で来年の診断士試験を見据えてすでに動き始めている方も中にはいらっしゃるかと思います。
本日は、診断士という資格に興味はあるものの、試験範囲の広さや取得までの勉強時間の多さから、挑戦に二の足を踏んでいるような方、あるいは試験勉強を始めたものの、昨今の情勢もあり挫折しかかっているような方に向けて書きたいと思います。
私自身、診断士資格を目指したきっかけは、経営に関する幅広い知識を体系的に取得し、日常業務の役に立てたいというものでした。
独立は考えておらず、勉強をはじめた当初は試験に合格することよりも、自己啓発として知識を身に着けたいという思いでした。
診断士の一次試験は、①経済学、②財務会計、③企業経営理論、④運営管理、⑤経営法務、⑥経営情報システム、⑦中小企業経営・政策、の7科目からなり、他の士業の資格試験と比べて、広く浅い知識が求められます。
そのため、大学で専攻していた、あるいは日常業務等でいずれかの科目と関わりが既にある方にとっては、挑戦しやすいかもしれませんが、いずれの科目にもベースとなる知識がない方にとっては決してハードルは低くないのではないでしょうか。
診断士一次試験は科目合格制度があり、7科目を全て一度に合格する必要はありません。そして、各科目(中小企業経営・政策を除く)には、それぞれに関連する資格が存在します。
そこで今回は中小企業診断士と関連のある資格についてご紹介いたします。
仕事が忙しい、家族との時間を犠牲にできない、など受験環境が厳しい方はこれら関連資格から挑戦してみてはいかがでしょうか。
簿記(3級、2級)
財務会計と特に関連が深い資格です。
財務会計は得手不得手が特に大きく分かれる科目の一つです。また1次試験のみならず、二次試験でも重要な科目なので、苦手意識はなくしておきたいところです。
なお、診断士試験を受験するのであれば2級の取得が望ましいとされています。
ITパスポート
経営情報システムと関連が深い資格です。
本資格は、ITを利活用するすべての社会人、これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が取得できるものです。
出題分野は、①ストラテジー系、②マネジメント系、③テクノロジ系、の3つから成り、経営情報システムのみならず、企業経営理論や運営管理、経営法務など多くの科目とも関連しています。
必要な勉強時間もそれほど多くなく、またPCで随時受験が可能なことから、ぜひともお勧めしたい資格の一つです。
ビジネス実務法務検定2級
経営法務に関連が深い資格です。
経営法務はここ数年非常に科目合格率が低い傾向にあり、私もそうでしたが専門用語に苦手意識を持つ方も多いのではないでしょうか。
本資格は上記2つの資格と比べると取得するのに労力がかかりますが、取得しておれば、経営法務の試験対策は楽になるでしょう。
いずれの試験も診断士試験の受験にかかわらず、勉強する価値のあるものだと思います。
また一次試験7科目のうち、得意科目としてある程度計算できるものがあると、気持ち的にも楽になるでしょう。
一度検討されてみるのも良いかもしれません。