こんにちは。「関東多摩三郎」13段目の登場です。
いよいよ最後の投稿となりました。
今回は前回お伝えした通り、未合格者向けの内容です。
多摩三郎は2次筆記試験5回目にして合格しました。つまり4回不合格を経験しています。不合格になると毎年それなりに反省し、工夫して2次試験に臨んできましたが、合格できないし悔しくてなりません。そのうち、どうしたらいいのか訳が分からなくなってきました。もがけばもがくほど深みにはまるまさにアリ地獄状態です。正直、今振り返っても合格した年との違いははっきりとは分からないのですが、明らかに違ったことがひとつあります。
それはひとことで言いますと
「向き合う」
ことです。
もう少し具体的に3種に分解し、それぞれについて述べていきます。
②自分の再現答案に向き合う
③事例企業に向き合う
①自分に向き合う
いきなりですが、結局のところこれに尽きます。どれだけ自分に対して真摯に向き合うことができたかによります。様々なBLOGに合格体験記が掲載されていますが、「自分に真剣に向き合うことで合格に至った」という記事に数多く出会います。向き合う視点としてたとえば、
・学習量/質/方向性はどうだったか?
・本番の心身の状態は?学習してきたことが発揮できたか?
など色々あります。また過去だけでなく日々現在進行形の中でも、どれだけ真剣に自分と向き合えたかによります。自分に厳しく卑下する必要は無く、「ファクト」ベースで淡々と冷静に等身大の自分を受け入れて向き合っていくかがポイントです。
つまり、
「〇〇ができていなかった」
だけでなく、特に真面目に取り組んできた方は、逆に
「負荷を掛け過ぎなかったか?」
という視点でみてみると良いでしょう。
②自分の再現答案に向き合う
こちらは過去に何度かお伝えしていますが、自分が過去に2次本番で書いた再現答案を、70点・80点取った複数枚の高得点答案と比較して下さい。自分の高得点の答案はともかく、低得点の答案と向き合うのは辛いですよね。でも低得点の答案と向き合う方が、飛躍への鍵がたくさん含まれています。これも過去は過去と割り切って感情移入することなく「ファクト」ベースで淡々と冷静に比較して、自分の再現答案と向き合ってください。それを繰り返すことで、本番中でも自分の答案を冷静に見直すことができるようになります。
③事例企業に向き合う
先日Amazonプライムで、「のだめカンタービレ」という昔のアニメをみていました。ごくごく簡単にあらすじを紹介しますと、クラシック音楽をテーマに音大を舞台として、天賦の才を秘めたピアノ科の女性主人公とオーケストラの指揮者を目指す男性主人公を中心に、才能豊かな他の音大生と繰り広げられる成長物語です。その中で男性主人公はオーケストラを率いて指揮する際は、寝食を忘れて楽譜に没頭していきます。まさに「3度の飯より楽譜好き」といった状態です。やはりいい指揮をするには、楽譜を通じて作曲家の楽譜に込めた思いやその作曲家のバックグランドなどを把握することを真剣に行っていました。いくらマンガやアニメの世界とはいえ、この男性主人公は指揮者としても才能はあるのに、なおここまで努力するものだと感心しました。
何故この話を持ち出したかもうおわかりですよね。「楽譜」を「事例」に置き換えるとそのまま我々に当てはまると思いませんか?いいコンサル・いい解答をするには、やはりそれぞれの事例に真剣に向き合っていく必要があります。
多摩三郎も合格イヤーはとにかく過去問に集中して深く取り組みました。勿論、不合格イヤーだって過去問にじっくり取り組んでいたつもりでしたが、合格イヤーに比べれば表層的なものでした。
ただし一つ注意すべきことは、「自分オリジナルの解釈を加えてはならない。」ということです。あくまでも1次知識をベースに、その与件から至極常識的に読み取れる解釈に徹することです。所謂「与件の箱庭」から外れていないかだけは常々注意してください。
最後に多摩三郎の1段目の記事でも記載しましたが、もう一度、この言葉で筆を擱きたいと思います。1年間拙文にお付き合いいただき、本当にどうもありがとうございました。
やがて大きな花が咲く。