一ヶ月ぶりのスローパンダです、こんにちは。スローパンダのようなのんびり屋ではない皆さんは、既に試験勉強に着手していることでしょう。
が、あくまでも筆者のスタイルはゆっくりめで行くので、そんなギャンブルな勉強の仕方なんかできるか!? という方もおられると思います。ただ、多少はやろうかな、と思って頂けるリスクプレミアムを乗せられればと思います。
確実な合格方法というものもありませんし。
さて、もっとも大事なことですが……
基本的な問題は1度で十分。全体を重視
財務・会計はフローの結果が積み重なってストックとしてあらわれます。基本ですね。ちなみに、筆者はこれを最初、ベクターとスカラーみたいなもんか〜と理解していましたが、似て非なるものなのでやめましょう。負をあらわす▲を「デルタ」と読むのもやめましょう(いないと思いますが)。
計算があっても勘定帳などを穴埋めする問題は、多分それほど繰り返す意味がないです。というのも、中小企業診断士試験で出題する範囲の基礎がこういった個々の簿記にあることは間違いないですが、より全体的な問題もでます。
そして、ここが大事なのですが、数学と一緒で全体的な(応用的な)問題はその基本となる問題も大体含みます。なので、「基礎をしっかり固めてから」なんて頑固になるより、さっさと難しい問題に手を出して、苦しんだ方がいいです。
また、中小企業診断士として求められるのが全社的な判断力であることは言うまでもないので、細部よりは財務諸表の理解を深めることを重視した方が、結果的に点数も伸ばしやすかったように思います。
精算表は問題集
筆者が受験した年度、精算表の問題は出たでしょうか? 正直記憶にないですが、「なんで簿記は左右にわけて書くんだ〜」とどう考えても合格しそうにないことを言っていた筆者が、財務・会計を倒す手がかりになったのがこの精算表です。
決算整理仕訳はもちろん重要論点ですし、それを一覧できる表にしたものなので、なにせ情報量がすごいです。問題集で初遭遇したときどうしたかというと、よく分からないから飛ばしました。
皆さんはもちろんだめです。なんなら、探し出してどんどんやるべきだと今なら言えます。
精算表を頑張って埋める練習をして身につくことは沢山ありますが、
- 決算整理仕訳について学べる
- 借方・貸方の記入方法を短時間で繰り返して感覚的に理解出来る
- 貸借対照表の科目がなんとなく覚えられる
- 損益計算書の科目がなんとなく覚えられる
- 空白がある表に強くなれる
- 沢山の数字を見ることに強くなれる
とメリットが沢山あります。もちろん、基礎部分が疎かだと、本当に何を埋めていいのか分からなくなります。筆者はなりました(そして飛ばしました)。
ただ、そこはぐっとこらえて、教科書やネットを調べて自分の力で埋めてみましょう。間違えても、解説のある問題集であれば解説を読み、それでもダメなら参考になりそうな本や、サイトを探しましょう。
複式簿記の借方・貸方は、結局のところ、貸借対照表上で借方・貸方のどちらに記載されるか? を基準として、増加であれば同じ方、減少であれば反対側に記載されるというのが基本原則なので、俯瞰できる精算表はこれを学習するのにぴったりだと思います。
筆者の経験としては、それまでバラバラだった財務・会計の知識が精算表を書くことで、一連の知恵としてまとめられたように思います。
キャッシュフロー計算書は便利
精算表ともうひとつ、無理矢理色々理解するのに便利なのが間接法によるキャッシュフロー計算書の作成です。
利点としては、ほとんど精算表と一緒と言えます。が、ストックとフローの違いを明確に理解するのに便利という点が少し、違う点と言えるでしょう(ストックの差からフローを導き出すので、嫌でも明確になります)。
また、間接法によるキャッシュフロー計算書の作成は、2次試験も頻出論点なので1次試験のうちから練習しておいた方が、もちろん、後々のためになります。
精算表は、多分2次試験では出ないですね……。
そういう意味ではキャッシュフロー計算書の方が中小企業診断士試験全体に対しての攻略上のコスパはいいと思います。
2次試験の重要指標は計算できるように
2次試験の財務・会計では大体、貸借対照表と損益計算書が出されて、同業他社あるいは他年度と比較して優劣の判断・健全性の判断が問われる問題が出ます。
この時、財務諸表の数値を使って各指標を計算して比較するのですが、この時よく使われる指標も、重点的に学習しておいて損はないと思います。これは筆者はあまりやりませんでしたが、科目の意味の理解としては役に立つと思います。
まとめるとまとめて覚えること
複式簿記以外の問題も出ますが、とにかく数字関連の勉強で重要なのは、