「ときはいま」です。50代後半の技術屋です。今年は花粉症の症状が軽いみたいです。昨年までは薬を飲むからマスクはしなくてもとか言ってましたが、今年はコロナ対策でマスクをいるのでやっぱりこれがいいのかもしれません。
1年前の自分
2年前からふりかえります。2年前、まず1次試験合格を第一優先にしながらも5月以降は2次試験の勉強も開始していました。そのときに思っていたことは「2次はまず昨年(3年前)の状態に戻す」ということでした。あれっ!? そう、これはまったく間違った目標でした。前の年は不合格だったのです。確かにミスもあったのでミスがなければ合格していたのかもしれません。ただ『合格レベルにない自分』を認めず、ちょっと足せば合格できるという驕りがありました。
ということで1年前は『不合格の自分』から『合格者の自分』になることを目標にして、初心に戻って素直になること肝に銘じました。AAS通学講座を受講して、フレームワークを使ったワークを地道に行い、先生方の添削を理解することに努め、過去問の解答を行うようにしました。
やってよかったこと
フレームワークに沿って解答を作成する
診断士2次試験ではフレームワークとよばれるものがいろいろあり(SWOT、全社課題/全体戦略/機能戦略、与件の解釈、設問の分析 など)予備校やYouTubeなどでいろいろと紹介されています。このフレームワークにそって過去問の解答骨子を作成する手順を踏むことで、与件の解釈、設問の解釈、与件企業の戦略や課題を整理した上で解答するクセが身につきました。実際の試験は80分なので、この手順を全てやろうとすると時間が足りません。(2次試験はタイムマネジメントが重要といわれるのはそのとおりですが、タイムマネジメントに関しては別の機会にいろいろと書きたいと思います。)ただ、フレームワークにそって解答する思考のクセを身につけるにはまずは言われたことをやってみるのが一番でした。
他の人の解答を参考にする
多数の人が使う切り口や論理展開、そのときに与件のどこを引っぱってきているかなどを勉強することができ、解答のレベルアップを図ることができました。
特に過去試験の高得点と低得点の解答分析はよかったと思います。これまでも高得点の解答を参考にし、写経などもやってました。しかし高得点と低得点の両方を比較することで何が点差となっているのかがわかった気がします。高得点の解答はとにかく読みやすいものが多く、根拠は与件から引っぱっていて論理も飛躍していませんでした。一方、低得点の解答は切り口や論点は同じであっても、読みにくかったり、論理に飛躍があったりしていました。これがわかってからは、因果や論理性、言葉の選択に気をつけるようになりました。その上で他の人の解答をよく読むと、抜き出している箇所が自分と違っている理由、自分の解答での論理の飛躍など、自分はどこを気をつければいいのかが浮き彫りになりました。
巷で言われていることをやる
・日経新聞の春秋を40字でまとめ、Twitterに掲載されている他の人のまとめと比較する。(蛇足:昨年の半ばまでは日経電子版で全文見れましたが、今は有料会員でないと見れなくなっています。)
・事例ごとに、全体戦略/機能戦略のレイヤーに必要な1次知識を整理してまとめる。
・事例IVは少しでもいいから毎日問題を解く。
以上えらそうに書きましたが私は合格まで4年かかっています。4年かかった合格にはよかったこともあります。2次試験を中小企業の診断と助言を行う予行演習だと捉えると、分析基礎力の向上や、与件(社長)に寄り添いわかりやすい言葉と内容で伝えること、自分のこだわりを押しつけないこと、など学んだことはたくさんあると思っています。しかしです、今日書いたことをもっと早くやっていたらもっと早く合格していたに違いありません。誰も好き好んで多年度受験生になっているわけではないと思います。難しい試験ではありますが、毎年1000人近い方が合格しているのも事実で、どうすれば合格できるのかというノウハウや情報もあふれています。人まねでもなんでも『合格者の自分』になるのが近道だと思います。今回は以上です。今後もよろしくお願いします。