アドレナリン全開、全力疾走の実務補習

皆様こんにちは。カネゴンです。2回目の投稿になりますが、今回は2月上旬に受講した5日間の実務補習について投稿いたします。

実務補習を振り返って

5日間の実務補習を振り返り、感想を一言で言い表すと「アドレナリン全開、全力疾走の2週間」でした。指導員の先生やメンバーの方々と一緒に活動するのは5日間ですが、初日を迎えるまでの7日間、各自ワークの5日間を加えると、全体で約2週間が活動期間となります。想像していた以上に心身共にきつい2週間でしたが、熱い指導者や良い仲間に出会え、社長インタビューや診断報告といった実務を行う中で、中小企業診断士を目指して良かったと心から感じることが出来ました。以下では、このような心境になるまでの経緯を紹介いたします。

初日を迎えるまでの7日間

診断協会より2週間くらい前に実務補習テキスト等が届き、初日7日前に指導員の先生よりメール連絡がありました。このメールがトリガーとなり、各自の自己紹介 ⇒ 企業様(製造業)の資料提供 ⇒ 環境分析 ⇒ メーリングリストとDropboxの準備 ⇒ 各パート(全体戦略、製造、営業、人事、IT、財務)の担当決め ⇒ ヒアリング項目検討 ⇒ 副担当決めを行い、あっという間に初日を迎えました。

初日を迎え

遅刻厳禁ということで早めに集合場所の会議スペースに着くと、すぐに名刺交換の実施、オリエンテーションビデオの上映、チームミーティングと矢継ぎ早に活動が進行して行きました。チームミーティングでは、指導員の先生がいきなり早口で本日の予定や実務補習の注意事項を説明し、最後に「分かりましたね?」の一言。この辺りで何となくお客様気分だった自分に気付き、「これはマズイ!全力疾走しないと置いていかれる!!」と、アドレナリン全開になったことを覚えています。

その後、ヒアリング項目を確認し企業様に出発しました。企業様では2時間ほど社長インタビューを実施させて頂きました。社長から経営課題を深く引き出せた感覚は無かったものの、兎にも角にも社長インタビューを終えホッとしました。そして、帰り道にてミーティングを実施することになったのですが、指導員の先生からは「で、これから何をするの?」の一言。班長が「ええっと、明日の朝本日の振り返りから入り…」と話し出すと、「違うよ!今日中にインタビューの振り返りは終わらせ、明日のスケジュールも考えておくんだよ!」とのこと。「しまった。ホッとしている場合では無かった。」と、帰宅すると全力疾走で自分のパートの振り返りを行いました。

緊張の2日目

緊張の2日目でしたが、社長インタビューの振り返り、SWOTとクロスSWOTの実施、診断報告ストーリーへの落とし込みを行いました。大変だったのはクロスSWOTです。どの強みをどの機会に活用し、どのような成果に結び付けるのか?それは社長インタビューの内容と整合するか?等々を皆で考えて行きました。午前中から夕方までヘロヘロになりながら進めて行ったのを覚えています。

しかし、徹底的に議論したことで、チームとして診断・助言内容の意思統一が図れたように思います。また、指導員の先生からも「クロスSWOTにより企業様の課題を洗い出し、解決への道筋を示すのがコンサルティングなのです」というご指導を頂き、先生の厳しかった姿勢の理由が理解できた気がしました。

各自ワーク

翌日から各自ワークに入りました。5日間で診断報告書作成とレビューを2回転するスケジュールだったため、大分きつかったです。

仕上げの3、4日目

3日目は、午前中から各パートの診断報告書レビューを実施しました。整合性が取れていない部分、記述に具体性が欠けている部分等々、有益な指摘をお互いに提供し合いました。レビューはたっぷり朝から夕方まで掛かりました。指摘の量が多く、果たして今夜中に反映し切れるか?と不安を感じましたが、何とか睡眠時間を確保できる時間で指摘反映を完了できました。メンバーの中には徹夜の方もいらっしゃいましたが…

4日目は、再レビュー、フィードバック反映を行い、夜8時頃までに最終の診断報告書を作り終えました。各パートの診断報告書をマージし、目次を付け、カラー印刷し、ファイリングまで完了した時には、「やっと出来た・・・」と脱力しました。

最後の5日目

最終日は企業訪問し、社長様への診断報告会を行いました。社長様に印刷物を手渡したのですが、最後に「ファイルで頂けませんか?」とご依頼を頂きました。理由は診断報告書を社内にも展開するためです。少しはお役に立てたように感じ、メンバー全員大変喜んだのを覚えております。

2週間前には企業診断のプロセスが全く分からずお客様気分だったのが、曲がりなりにもヒアリングから診断報告までを経験し、少しだけ企業診断・助言の世界が見えた気がしました。指導員の先生方には感謝しかなく、企業診断・助言の醍醐味を感じることが出来、このために長く厳しい受験勉強があったのだなと感じた次第です。

少しでも皆様のご参考になれば幸いです。

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