令和2年度二次試験再現答案 事例Ⅱ

おはようございます、ひげモアイです。

6月に入りました。暑くなってきましたね。

 

今回は令和2年度二次試験事例Ⅱの再現答案を投稿します。事例Ⅱは苦手だったのですが、運がよかったのか80点というそこそこの高得点を取ることができました。診断士試験学習において高得点の再現答案を入手することは以下の点で有用です。ご参考になればと思います。

 

採点基準を推測できる。

診断士2次試験は採点基準が公開されないため、採点基準を知るためには実際の高得点答案を比較分析するしかありません。スクールを利用されている方はスクールのほうでそうした分析をしてくれますが、独学の方はご自身での高得点答案の分析してみることをお勧めします。いくつかの高得点答案の共通点をみつけることで回答に使うべきキーワードや与件文とのリンク、解答の方向性などが分かってきます。

 

2次試験への心理的なハードルを下げる。

スクールや参考書などの完璧な模範解答ばかりを参考にしていると、自分は全然ダメだと感じてしまうことがあります。そこで、実際の高得点答案を見ると「このくらいでも高得点が取れるんだ」と感じると思います。この心理的なハードルを下げることが、2次試験学習では結構大事だと個人的には思います。初見で本試験問題を模範解答のように完璧にできる受験生はいません。完璧な文章でなくても、ポイントを押さえていれば十分得点できます。

 

自分の答案と比較することで気づきを得る。

同じ年の2次試験を受験している方は高得点答案と自分の答案を比較してみましょう。なぜ自分はその回答にたどり着かなかったのか検討し、解答手順や注意点に落とし込むと効果的だと思います。私も昨年は自分の不合格答案と高得点答案を比較して、問題点と対策を検討していました。

 

では以下再現回答です。受験後当日中に書いたので再現率は90%くらいだと思います。

 

(設問1)

S:美しい島で栽培された伝統あるハーブの取り扱い。品質と安全性にこだわりがあること。
W:Z社との取引への依存度が高いいこと。全国的に島とハーブの知名度が低いこと。
O:ハーブの使用用途が広いこと。ヘルスメーカーからの引き合いがあること。
T:Z社との取引量の減少。人口流出などで島の経済が衰退していること。

SWOT分析でしたが、ほかの設問との関連性を重視しました。Sは候補が多くて選択が一番難しく、この解答はいまいちかなと思っています。W、Tはまあ妥当なところ、Oは施策に生かせる機会なのでこちらも悪くない解答だったかと思います。

 

(設問2)

方向性は①ハーブを原料にしたアロマオイルや香水メーカーと取引して、Z社への依存度を下げること。②健康長寿の効果を訴求し、高齢者向けの健康食品メーカーと取引しZ社製品と異なる顧客層を獲得すること。

「方向性」という抽象的な問われ方で事例Ⅱにしてはすこし新しい傾向の問題でした。対応力が問われたように思います。100字で配点が30点と高く要注意な問題でした。私も試験の時は最初何を書いていいかわからず戸惑いました。最終的に、①は用途による違い(美容食品⇔アロマ・香水)、②は顧客層による違い(20~40代⇔高齢者)の二つによってZ社製品と違う取引先を獲得し経営リスクの分散を図るという方向性を考えました。内容としては悪くないと思いますが、文章はもう少しうまくまとめられれば良かったかなと思っています。ちなみに、設問1のO(機会)であげたハーブの多様な用途が①で機会としてつながっています。

 

ちょっと長くなりましたので、続きは次回にて。

お付き合いありがとうございました。

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