読む立場になって初めてわかったこと

こんにちは、本日担当「ぺい」です。

今回は去年の自分の体験談ではなく、先日一次公募の採択会社が発表された「事業再構築補助金」とからめ、「文章を読む側の視点」について私が気が付いた点をお話できればと思います。

私は勤めている税理士法人の顧問先で2件、計画策定支援をさせていただき、無事2件とも採択されました。
以前のブログでも紹介させていただきました通り、SWOT分析、3C分析、VRIO分析、STPなど2次試験で使うような内容が多くあり、2次試験で学んだ内容も多く活かせたと思います。

ここ最近は一次公募に残念ながら落ちてしまった事業者さんや同業者の方からの相談で計画書の添削もしていました。二次試験の採点者視点気分で細かく添削させていただきました。

(ちなみに、不採択者はコールセンターで不採択理由を教えてもらえます。添削の前にそちらでまず聞くべきですね)

 

読む側の視点に立ってみるとものすごく気になることがありました。

1.根拠がない。事実なのか、自分の解釈なのかさっぱりわからない

「〇〇というものを求める人が多い」としか根拠が書かれていない。他にも「少ない」「高い」「このジュースを売れば売上1,000万円アップ」という書き方ばかりだったり、見ている側からすると「その売上根拠はどこにあるんですか?何故御社にそれができるんですか?何故お客様は御社を選んでくださるのですか?全て貴方の主観では?」という気分になります。

診断士二次試験なら与件文にも明記されず、グラフ等の資料からも読み解けない内容を延々と書かれているわけです。直接的な数値は仮にでなくてもそうと解釈するに足る資料などは出していただきたかったです。

皆さんも是非自分の主観で二次試験の解答を作らないようにされた方が良いと読む側になって本当に思いました。

 

2.ターゲットが絞り込めていない

ターゲットも書いていないのに何故か商品、販売戦略というタイトルで内容が延々と書かれているケースです。

実際に見てみると驚くほど説得力に欠けます。

ちなみにこちらの方は不採択理由に「販売戦略の具体性が無い」という指摘がありました。

診断士二次試験、特に事例2では「誰に」を意識しながら書かれると良いというのが読む側だとよくわかります。

 

3.相手の立場を考慮していない

業界ルール、地域の特性大前提で書いているケース。自分の想いが強すぎて独自の言葉で延々と語り続けるケース。

読む側はいちいち調べないといけないですし、こちらの解釈があっている保証も無いので本当に読みにくいです。一見すると矛盾に見えるような内容もありました。

是非、二次試験では可能な限り与件文中の言葉で書いてあげてください。

読む側になってみるときっとわかりますが、独自の言葉は読む気が一気に失せてしまいます。

 

4.ストーリーが無い

せっかくSWOT分析をしたのに、その後の展開で強みが活きてこない。弱みを補強するわけでもない、書いてある機会と全然違う分野へ進出。脅威はほったらかし。

何故わざわざSWOT分析を書いたのでしょう?という気がしてきます。

二次試験ではSWOT分析を使うと思いますが、そのSWOT分析の結果を活かして書かれると説得力が本当に違いました。

 

他にもまだまだありますが、とりあえずこんな感じです。

読む側になって初めてわかったことも多かったです。

そして、今思えば私の解答を採点していたAASの先生方は本当に大変だっただろうと思いました(;^_^A

私も自分の想いが前に出る癖がありましたので。

おかげ様で今があります。この場を借りて御礼申し上げます。

本日担当「ぺい」でした。

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