みなさん、こんにちは。
フレブルたけちよちゃんです。さて、今回は読解力についてお話します。
中小企業診断士 2次筆記試験の事例問題においては、与件文を読み解くことが求められます。
大学受験の国語(現代文)の問題と比較すると、文章量は多くはありません。
しかし、読むスピードが速くない方にとっては、一苦労かもしれません。
与件文を読み解くためには、なにが求められるのでしょうか。
①全体の把握
②細部の把握
具体的にはこの2点になります。
全体の把握
与件文の構成は各事例ごとにほぼ決まっているので、過去問で確認しておくのがよいでしょう。
全体を把握する上で大切なのは、時間の流れ(時系列)を整理することです。
創業から現在までの時間の流れの中で、世代交代が行われていることがあったり、
いくつかの施策を行い、成功したり、失敗したりを繰り返しています。
与件文の読解で忘れてはいけないことは、
ある事象が別の事象の原因になり、その発生した事象もまた別の事象の原因になるということです。
目的もなく施策を行うことはないでしょうし、施策に対する評価も行われないことはないでしょう。
そうして次の行動へとつながっていきます。
この流れの中で、どのような視点で考えられているか、しっかりと確認する必要があります。
細部の把握
細部を把握する上で大切なのは、キーワードを確実に拾うことです。
テキストでは、各分野での説明を行うために具体例を用います。
そのため、背景となる理論は明白です。
一方、事例問題は、具体例そのものです。
まず、この具体例の背景となる理論を特定する必要があります。
その理論が一つとは限らず、複数あることも考えられます。
どのように特定するかといえば、テキストをイメージするとわかりやすいです。
テキストには巻末に「用語の索引」が付いていることがあります。
ある用語は、あるページで使用されています、と。
そのページにおいて、どの理論の説明が行われているかを確認します。
その理論が具体例の背景となる理論か検討します。
背景となる理論に従い、具体例を整理し直します。
このようにして、キーワードと紐づく理論を特定します。
キーワードから理論を特定する訓練はしっかりしておきましょう。
まとめ
事象の因果、時系列が整理されており、施策の背景となる理論を特定できていれば、与件文を読解したといえるでしょう。
あとは、この理解をもとに設問に対する解答として表現するのみです。
中小企業診断士に限らず論文式試験においては、キーワードから特定の理論を導き出すことが必要になります。
たとえば、「(キーワード)について、説明しなさい。」のような一行問題を考えます。
①キーワードがテキストの目次(見出し)レベルの用語であれば、その部分の理論を導くことになります。
②キーワードがテキストの本文中のレベルの用語で太字のものであれば、どの分野の理論かを特定したうえでその部分の理論を導くことになります。
③キーワードがテキストの本文中のレベルの用語で複数の分野にわたって登場するものの場合、横断する分野で整理したうえで理論を導くことになります。
キーワードを拾えるアンテナを張ることが読解力につながります。
テキスト巻末の用語の索引を用いて、用語とその登場する分野を把握することで、アンテナの精度を高めることができるでしょう。
2次試験対策として過去問を解くことも大切ですが、基礎力強化もお忘れなく。
基礎力の充実が自信につながります。がんばっていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。